Interview with : Ash Thorp

ファーストラインナップとして3つのマスターピースをフィーチャーしますが、その中に知っている作品はありますか

Ash Thorp： このリストですと、私はGHOST IN THE SHELL／攻殻機動隊のみ知っていますが、今度ほかの作品も見てみようと思います。

もしご存知の場合、作品にまつわるご自身のストーリーをお教えいただけますか

Ash Thorp： GHOST IN THE SHELL／攻殻機動隊はとても幼いことろに洗礼を受けました。原体験としてはVHSでの視聴だったので、年齢の想像がついてしまいますね笑

作品の持つ奥深さとリッチさに衝撃を受けたのもそうですが、それ以前に”アニメーション”という媒体を見たことがなかったんです。

それ以降すぐにハマってしまって、作品の世界観をもっと学ぶために漫画を探し出しました。以来ずっとファンですね。

その作品があなたにどのような影響を与えましたか

Ash Thorp：私が思うに、GHOST IN THE SHELL／攻殻機動隊から受け継いだキーインスピレーションは、「あなたが関わるもの全てに対して常に敬意を払う必要がある」ということだと思います。

この作品は私にとってトレンドセッターであり、例えば子供が意味を考えずにカートゥーンを見るように、常に意味がそこに付随していなくても何かをリマインドしてくれるものです。

これが私にとってはGHOST IN THE SHELL／攻殻機動隊から受けた一番大きなレッスンだと思います。

あなたにとってのマスターピースはどの作品ですか

Ash Thorp：私はそれこそたくさんの映画/ドラマ/アニメが好きなので、ピックアップするのがとても難しいですが、、

最近ですとポール・トーマス・アンダーソンの作品について勉強していて、主には"There Will Be Blood"について学んでいますね。

“マスターピース”の定義をどう考えますか

Ash Thorp：マスターピースとは、時間とファンの視点の変化に耐えうるプロダクト/経験のことを言うのだと思います。

作品のファンに対して、際限なく与え続けるものだと思います。

若年層のコンテンツの消費の仕方についてどう思いますか

Ash Thorp：難しい質問ですね。

個人的に、これはノスタルジアですが、年を取るにつれて80年代初期に生まれ育ったことをとても幸運だったなと思うようになりました。

昨今のポップカルチャーを見てみると、そのほとんどが私が幼少期に見てきたものリミックスであるように思えます。そしてそれらは不誠実かつ、偉大さを得るための仕事の純度にかけるものです。

ですが、良いプロダクトが全くつくられていないという事を意味しているのではありません。なぜなら良いものは確実にあるからです。

私が言いたいのは、私が見てきた多くのモノが、未来にとってなにか新しいものであろうとしているのではなく、過飽和状態かつ過去に存在したものを参照した何かになろうとしているということです。